ロータリアンの国際的責任の数々

ロータリーは国際的な組織団体として他の団体とは異なる独特な機会と責任の数々をその会員に提供しております。ロータリアンは各々その自国の市民としての義務を守るという第一の責任がありますが、ロータリーの会員になればロータリアンとして国際的な問題を幾分ともいろいろ異なった観点から見られるようになります。1950年代初期の頃ロータリーでは、ロータリアンたるものはいかにすれば国際的見地から物事を考えられるかを詳述する処世哲学を採択しました。それは、いわく次のようなものでした。

「世界に関心をもつロータリアンは

 ■ 自分の属する国や人種が優れているという見地からの行動を取る傾向には  すべて反対する。
 ■ 諸外国の人々との意見の一致を作り出す共通の地盤を探し求め、これを発展させる。
 ■ 自国への愛国心のその向うを眺めて、そこにある国際的な理解と善意と平和を前進させる責任を分担する。
 ■ 個人の自由を保持し、それで思想、言論、集会の自由ならびに迫害、侵略、欠乏、恐怖からの自由を享受できるように、法と秩序の原則を擁護する。
 ■ 何処でも貧困はいたる所で繁栄を危うくするものだということをはっきりと理解してあらゆる国の人々の生活水準の向上を目指す活動を支持する。
 ■ 人類のための正義の原則を堅持する。
 ■ 国々の間の平和の促進のために常に努力し、この理想のためには個人的 犠牲も払う覚悟をする。
 ■ より豊かでより充実した生活を保証する道徳的、精神的な基準を認識して、すべての他の人の信念(信条)を理解しようとする精神が国際親善への一歩であり、この精神を押し進め実行する。」

この処世哲学はロータリアンが思想と行動で実行すべき大事な任務なのです。