R.T.B.T.


グレート・ブリテンおよびアイルランドの国際ロータリー(R.T.B.T.)という機構は私たちの歴史の中の興味深い一頁をつくっております。ロータリーが大西洋を潰ってグレート・ブリテンとアイルランドにまで拡大した後の1914年にロータリー・クラブ国際連合会の一環としてロータリー・クラブ・イギリス協会が設立されました。第一次大戦中は、国際間のクラブの接触はほとんど無く、イギリス協会はグレート・ブリテンとアイルランドと少数のその他のヨーロッパの地域社会の僅かな数のロータリー・クラブをひとつの集団にまとめました。
 大戦後、1922年新しい国際ロータリーの定款が採択され、それによって、ひとつの国に25のロータリー・クラブが出来る都度、それはひとつの「テリトリー・ユニット」(地域単位)となり国際ロータリー理事会にひとりの代表を送り、その他の特定の権限を受けることが出来るという原則が確立されたのです。グレート・ブリテンとアイルランドのクラブは直ちに「テリトリー・ユニット」の申請を行ってその地位を授与されました。世界ではこれ以外の集団でこの地位を申請して授与されたところはありません。
 1927年に国際ロータリーはこの「テリトリー・ユニット」の概念を打ち切ってロータリー・クラブを全世界の全地域によって組織しました。しかしながら、「現存のテリトリー・ユニットの持っている権利、特権及び権限」のすべては永久に保護され永続させることにしました。
 R.T.B.T.型の運営は、地理的条件、言葉、伝統及び風習のためグレート・ブリテンとアイルランドにのみふさわしいものなのです。こういう歴史的な関係があ
るため、R.T.B.T.は世界のその他のすべてのロータリー・クラブと地区とは若干異なる運営形式を維持しているわけですが、国際ロータリーの完全な会員ではあります。