機能的識字率向上プログラム


10億人、つまり世界人口の六分の一の人々が文字を読むことが出来ないと堆定さ
れております。大人も子供が読み書きできないことは、高度の工業国も発展途上国も含め地球規模の問題です。世界における成人読み書き不能者の数は毎年2,500万人ずつ増えているのです!米合衆国では、全人口の四分の一が機能的非
識字者(自分の仕事を果たすのに不充分な読む能力)だと見なされています。
 読み書き能力の不能の悲劇は、文字を読めない人は独立を拒絶され、悪質なごまかしや貧困や、生きがいを与える人間としての尊厳の喪失の犠牲となることです。読み書き不能は人の品位を落させます。それはまた経済的、政治的、社会的そして個人的な発展の大きな障害です。読み書き不能は国際間の理解、協力及び世界平和をはばむ障害物になります。
 読み書き能力の教育は、1978年にロータリーのもとの「保健、飢餓追放、おょび人間性尊重3−H委員会」によつて優先的プログラムと見なされました。初期の3−Hプログラムによる補助金のお陰で、世界の読み書き能力の問題に関する優れた研究資料集が出来たのです。このロータリー後援の出版書「読む権利」(The Right to Read)はスウェーデン、リンコピングのパースト・ガバナーで読み書き教育園急の偉大な権威であるロータリアンのイーヴ・マルムキストによって編集されたものです。この本はロータリーが読み書き能力推進運動を強調する主なプログラムの先駆者となりました。
 1985年にRI理事会は、10年間計画により、読み書き教育の強調を実施することを宣言しました。この強調は、1992年、理事会により2000年まで延期されましたが、理事会はこの強調を再度、2005年まで延期いたしました。多くのロータリー・クラブがその地区の読み書き練習に必要としている物を慎重に調査しております。あるクラブでは読み書き教育用の基本的な書籍を提供していますし、またその他のクラブでは読書と言葉の教室をつくって後援したり、ボランティアの教師助手を提供したり、読書教材を購入したりしています。ロータリアンはその地域社会や発展途上国において読書能力のあることによって得られるいろいろな機会を切り開いてあげるプロジェクトを促進することによって、非常に重要な役割を演ずることができるのです。