高齢者への心づかい


ロータリー・クラブが現在、強調する分野の一つが「高齢者に新しい機会」を提供することです。1990年に国際ロータリー理事会は、高齢者に奉仕するプロジェクト、即ち、世代と世代の問にまたがる諸種の活動や高齢者を社会や職場に差別なく組入れる新しいプロジェクトを選び出すようロータリアンに強く呼びかけました。その翌年、理事会は老齢者の「為に」奉仕すると同様に老齢者と「共に」行う奉仕活動を強調する方法を要請しました。
 世界人口の中で高齢者人口が、毎年、増加しておりますので、これに対して特に注意を喚起する必要性が大いに増大して釆ました。市民が高齢になるに従い、自分の自主独立性を維持し、出来る限り自分自身の生活をいつも管理していることが益々重要になって来ます。
 これらの高齢者は、健康の低下、孤独、貧しい栄養、交通機関の困難、いつもやつている雑用が出来なくなること、家族との附合いが無くなること、気晴らしのリクリエーションの機会が減少、不適当な居住性、救急援助用の社会施設に関する情報が少い等々の問題に直面していますが、多くのロータリークラブではそういう高齢者に奉仕するいろいろな方法を追求しております。クラブによっては、老齢者の退職計画や調整の援助をするためクラブ会員の中で得られる豊富な情報資料を整えて提供することによって、価値のある地域社会奉仕を始めたところもあります。またその他のクラブでは養祖父プログラムとか世代間の活動行事というのを開発して高齢者たちがその経験と知識を生かして若い人々の手助けをするということをやつているところもあります。ロータリアンは高齢者たちがもはや自分では出来ない奉仕活動を提供できることがしばしばあります。
 高齢者がしばしば一番必要としていることは、思いやりのある友人が本当に心にかけて関心を持っているのだということを言葉で語ってくれるだけでよいということです。すべてのロータリアンは、自分たちとクラブが高齢者のためのプロクラムに積極的に参加するにはどのような方法がよいかを真剣に考慮すべきです。