ロータリーの綱領

地域によっては、ロータリー・クラブ例会は、全員起立してロータリーの綱領を唱和することから始まりますが、この綱領はロータリー定款から取ったもので、しばしばロータリアンの事務所や仕事場の壁の額に書かれているのが見られます。
 ロータリーの綱領とは「有益な事業の基礎として、奉仕の理想を鼓吹、育成することにある」。
そして、奉仕の理想を育成する4項目を挙げています:
奉仕の機会として知り合いを広めること;
事業および専門職務の道徳的水準を高めること;
ロータリアンすべてがその個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること;
奉仕の理想に結ばれた事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって国際間の理解と親善と平和を推進すること。
     ロータリーの綱領は必ずしも常にこのようにに表現されて来た訳ではありません。1906年の最初の定款では次の三つの綱領がありました。事業関係の促進、良き同胞精神の促進、及び地域社会の最善の利益関係の増進です。1910年までには、ロータリーの拡張に力点を置いて、ロータリーでは五つの綱領を挙げました。
1915年までには、それは六つになり、1918年にはこれらの目的が更に書き直されてまた四つに減りました。その4年後にまた六つに増え、1927年に再度書き直されました。
 結局1935年のメキシコでの国際大会でこれら六つの綱領が書き換えられて四つに減りました。最後の主要変更が1951年にありまして、これらの「綱領」は合理的に簡素化されて単一共通の「綱領」に変更され、これが四つの項目で明示されているものです。「奉仕の理想」というのがロータリーの目的のキー・フレーズなのです。その理想の目標は、奉仕活動のすべてに思いやりがあって人助けになる人になろうとする態度です。それがロータリーの「目的」の真に意味するものなのです。