相違に対する寛容


どなたにでも、外国の法律、習慣、伝統が自国のそれらと異なっていたり矛盾したりしているように思われるものは非難したい誘惑にかられることがしばしばあります。ある場合には、ある国で違法な慣行や習慣が他の国では完全に適法で容認されることがいくらもあるものです。
 世界的な理解と平和に献身する国際団体の会員であるロータリアンとしては、他の国々から来たロータリーの友人や市民の行動が私たちには異常に見えるときでもこの人たちにそういう判断をすることを自制することが大切でふさわしいことです。こういった国際間の関係の矛盾した点に関してロータリーのひとつの方針が半世紀以上の間、現存しています。
 1933年採択された宣言はこう言っております。ある国々で適法で普通であるとされる活動や習慣が他の国々ではそうではないということが認め、ロータリアンはこの寛容の勧告に従って行動すべきです。
 「すべての国々のロータリアンは、これらの事実を認めるべきであって、ひとつの国の法律や習慣が他の国のロータリアンによって批評されるようなことは思慮深く避けるべきである」この方針はまた、ひとつの国のロータリアンの側で他の国の法律や習慣に干汐しようという努力はしないように忠告しています。
 私たちは理解と善意と友情の絆を強化するよう努めているものですから、上記のような方針は今でも良き助言と指導を提供しています。