親睦活動の機会


たいていのロータリアンは、成功の機会が扉をノックして到来した時に、それを聞いて、その機を利用したために成功を収めて、それぞれの職業の経営幹部になつた人々です。ロータリーの会員にとって、そういう好機が毎週一回は各クラブ例会に来るわけですが、すべての会員にそういう好機が扉をノックしている音が聞えるわけではありません。
 毎週のクラブ例会はロータリー会員の特権の場なのです。それは仲間の会員と話し合ったり、今まで知らなかったビジター(訪問者)に会ったり、あなたの個人的な友人関係に他の会員たちも入れたりする機会を提供するものです。
 「友好的なクラブ」だという評判の高いロータリー・クラブは普通いくつかの簡単な手段を取っています。その第一:会員は毎週違った席や違ったテーブルに坐るように勧められています。その第二:ロータリアンは古い個人的な友人と共に、余り知らない会員とも同席するよう勧められています。その第三:会員たちは、新しい会員やビジターに向って、「こちらのテーブルの席がひとつ空いていますから、どうぞこちらへ一緒に入って下さい。」などと言いながら同席をすゝめるようにします。
 その第四:会員は、たゞ黙々と食事をしたり自分の隣の席の人と内輪の話をしていたりするのではなく、そのテーブルのみんなの会話に加わります。その第五:会員たちは自分たちのよく知らない人たちを捜し求めてクラブの全員と知合いになろうと努めることを特に重要な心得とします。
 ロータリアンが以上の五つの簡単な手段を行えば全く新しい友好の機会が毎週扉をノックします。そうして間もなくロータリアンは暖かい個人的なつき合いが偉大なロータリー・クラブの礎石であることをはっきり理解して来ます。